IT業界に入って1年経った私は、まだまだ業務経験が浅く、なかなか自信が持てませんでした。
そんな中、「まずはエンジニアの登竜門といわれる基本情報技術者を受けてみよう」と思いたったのが、受験のきっかけです。
目標はしっかり決めていないまま、ゆるく勉強していたため、まずは自分の実力を試してみようと、2024年1月に初挑戦!結果は科目A:540点、科目B:430点という残念な結果に。。。
その現実を一度受け止めて、気持ちを切り替え、目標をしっかり立て直し、日々のすき間時間や待期期間を活かして勉強を続けました。
その甲斐あって再チャレンジした2024年4月は、科目A:655点、科目B:715点で無事に合格できました!
この記事では、制度が大きく変わった今の基本情報技術者試験にどう取り組み、合格をつかんだのか、具体的な勉強法や工夫をリアルにご紹介します。
経験が浅くて不安な方、まとまった勉強時間が取れず悩んでいる方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
「忙しくてまとまった時間が取れない」「試験に合格するか不安・・・」
そんな方々にとって30代で子育てしながら経験もまだ浅い私の勉強法が、少しでも参考になればうれしいです☺
この試験はここ数年で大きく制度が変わっていて、すでに資格を持っている先輩方と話していても認識がずれてしまうことも多く、ちょっと戸惑います。
そこで、2023年4月以降の主な変更点を簡単にまとめてました。
1.試験形式→通年CBT方式に
これまで年2回だけの試験でしたが、今はいつでも好きな日時・会場を選んで受験OK
再受験も30日空ければすぐに挑戦できるので、計画的に挑戦しやすくなりました✨
※注意:会場は他の資格試験の受験者いるので、早めの予約がおすすめです!
2.科目名変更と試験時間・問題数の見直し
区分 | 名称変更 | 試験時間 | 問題数 | 1問あたりの解答時間 |
---|---|---|---|---|
午前試験 | → 科目A試験 | 150分 → 90分 | 80問 → 60問 | 約1.875分 → 約1.5分 |
午後試験 | → 科目B試験 | 150分 → 100分 | 11問中5問選択 → 20問全問必須 | 約30分 → 約5分 |
試験時間が短縮されたことで、時間配分の練習がとても大切!
特に科目Bはテンポよく!
3.採点方式→IRT方式(項目反応理論)に
「項目反応理論(IRT方式)」という仕組みによって、問題の難易度に応じて得点が調整されます。
つまり、試験ごとの問題難易度の違いによる”運”に左右されずに公平な採点がされるようになりました。
合格基準は「1000点中600点」と明確に!
4.科目Bの出題範囲の見直し
以前は選択制だったプログラミング言語問題(C/Java/Pythonなど)が廃止され、
全員が「疑似言語によるアルゴリズム問題」と「情報セキュリティ」に取り組むスタイルに変更。
通年受験になったことで「いつか受けよう…」と先延ばしにしてしまいがち。私もその一人でした。
2月に一度、不合格だったことでようやく気持ちが切り替わり4月に再受験して合格できました!
「試験日をしっかり決めて行動する」って本当に大事です!自然とやる気スイッチが入ります。
再受験しやすくなったことで、モチベーションも維持しやすいことが今の制度のいいところだなと思います。
また、試験時間が短縮されたことで、全体的に時間配分とスピード勝負です。特に科目Bでは「早く読んで、素早く理解する力」が求められます⏱
科目Bは選択式とはいえ、選択肢が多く、テンポよく読んで解く力が必要。丸暗記より「慣れ」と「理解力」が合格のカギになりました。
さらに、資格取得制度を利用する方は、合格の認定証の発行タイミングに要注意!
試験後、科目Aと科目Bの各点数が表示されますが、、、正式な合格通知は約1か月前後。
その後、認定証が届くまでに2週間ほどかかります。
会社に提出が必要な場合は、必要書類を事前に確認しておくと安心です。
私の職場(ノンズ株式会社)では、試験結果のキャプチャを送ることで申請できましたが、会社や時期によって必要書類が異なる場合もあるので、事前確認がおすすめです◎
▶※※最新の試験概要の詳細は、IPAの公式サイトでチェック!
①まずは目標設定!
・受験日:2024/04/05
・目標点数:科目A・Bともに 600点以上
「この日までに合格する!」という気持ちが学習のペースづくりにもつながりました!
科目AもBの情報セキュリティ&アルゴリズム問題にも対応!
無料会員登録後、試験日程を設定して進捗管理も可能。
書籍:キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年
イラスト多めで読みやすく、理解しやすい。
理解が苦手な単語もすっきり整理!
ダイニングに常備して家事のすき間時間に活用!
ながら作業にも◎バックグラウンド再生OKで家事中の「ながら勉強」に重宝!
無料で見れる有料級の基本情報技術者試験対策の動画です!別途有料で動画に合わせた問題集も購入も可能ですが、無料の動画のみでも十分役立ちました!
人気が高く、過去問の量、定期的な更新があるという点でセール中に購入。講義→すぐ問題演習という流れで復習もしやすい◎
無料(広告あり)で過去問の出題数が多い!
1問1答形式でわからないまま放置しない!メモ機能があり計算問題もスマホ1台で回答可能!
※他の参考資料は最後に記載します
「勉強時間:1日〇時間」ではなく「今日は〇問解く」という目標で学習を進めました。
「1日に解く問題数」を設定することで、時間に縛られず、問題の量や質に集中でき、隙間時間でに少しずつ、まとまった時間にまとめて学習とメリハリをつきやすく気分に合わせやすかったです。
・1日2~5セクションを目安に。理解しにくい部分は丁寧にメモ&確認!
・最初は5問→徐々に増やして最終的に60問解けるように。
・不正解の選択肢や理由も注目して理解を深める。
なれたら、仲間の単語や反対の意味の単語も確認。
スマホアプリや聞き流し動画で復習。再生速度もその日の気分で調整しました。
スマホアプリ「基本情報技術者試験(科目A・科目B)全問解説」をを基準に、9月ごとの正答率目標を設定。
・1か月目:R6~R1の518問→正答率9割以上
・2か月目:R6~H29全918問→正答率8割以上
進捗を見える化すると「どこまでやったか」「次は何をやるか」が明確になりやる気もアップ!
1.単語や選択肢は暗記!だんだんと「意味を理解」して覚える!
最初は訳が分からない問題も多かったのですが、
正解とその解説を丸暗記 →何度も繰り返し→ようやく理解→不正解の選択肢・解説を暗記
という流れで進めました。
これを過去問2〜3回ほどすすめるとだいぶ理解が深まりました。
でも要注意です✋
問題を何度も解くうちに、選択肢の組み合わせとその答えを覚えてしまうこともあります。
でも、別の問題でまったく同じ選択肢が使われていても、正解が違う....なんてもこともあるんです。
だから、「この問題はこの選択肢が正解だったから…」と答えのパターンだけを覚えると、別の問題で間違えるリスクが高くなります!
だからこそ、各選択肢の「単語の意味や違いをしっかり理解」するのが大切!
丸暗記ではなく、用語の意味や違いを理解することで、初めて見る問題にも柔軟に対応できます。
計算問題も「なぜこの計算式になるの?」を理解しておくと、問題の数値が変わったり途中経過の数値を求められても回答することができ応用が利きます。
2.科目Bのアルゴリズム問題の対策は「慣れていくこと」
科目Bのアルゴリズム問題は、疑似言語になじめず、回答の解説を見ても意味が分からず....でしたが、疑似言語の解釈を声に出してみたり、図や動画で「動きの流れのイメージ」をつかむ練習で少しずつ理解ができるように。疑似言語に慣れること、アルゴリズムの流れを理解することがカギとなります。
スマホアプリの過去問にも科目Bのサンプル問題も入っているため、
まずは1問1問に対して疑似言語に慣れる→動きの流れを把握→答えに納得を繰り返しました。困ったときは、アプリ「アルゴリズム図鑑」や動画・AIの力も借りながら、アルゴリズムの動きを可視化して理解していくとぐっと理解が深まります!
・(補足)メモ用紙について
試験中に使用するメモ用紙は、試験会場でA4用紙2枚のみ、配布されました。
「事前に言えば追加用紙がもらえた」という体験談もありますが、私が受験した会場では、試験中にスタッフの方を呼んで交換というルールでした。会場やその時のルールによって異なると思いますが、
試験中に焦らないためにも、A4用紙2枚で試験を解き切る練習をしておくことを強くおすすめします。
・勉強範囲が広い!
試験範囲が広く、どこから手をつければいいのかまず迷います。また、科目A・科目Bそれぞれの内容が異なり、理解を深めながら進める必要がありました。
自由に試験日を選べる分、「また今度...」とつい先延ばしになり、モチベーションが続かないことが多かったです。試験日を決めても、すぐに理解ができる問題も少ないまま、勉強期間が続くと、進捗が見えにくくて不安になります。
そのため、目標設定や中間目標を定めて、問題が解ける達成感を少しずつ感じながら続けることができました。
また、途中で教材選びに苦労した点もあります。最初はお金をかけずに書籍やYouTube動画を使って進めましたが、なかなか理解が進まず、勉強方法を見直していくことも必要だと感じました。
YouTube動画の解説者をいくつか試し、自分に合った解説者やスタイルを見つけながら、有料の教材も無理のない範囲で多少追加することで「お金をかけたからにはやるぞ!」と気持ちにスイッチが入りました(笑)
・基本情報技術者試験の重要性❓
勉強中には、試験のコスパやタイムパフォーマンスに関する疑問や不安が浮かんできました。
特に、ネット上で「基本情報技術者試験は必要ない」といった意見も多いため、自分の努力が無駄にならないか心配に…
しかし、そんなときでも、「目標に向かって続けることが大事」という気持ちを持ち続けることで、無事合格することができました。
・科目Bが難しい!
科目Bにおいて、特に疑似言語によるアルゴリズム問題は、プログラムの経験がないと難しく感じることが多いです。
私もプログラミング経験が浅かったため、最初はアルゴリズムの理解に苦しみました。解説を呼んでもピンとこず、動きが視覚的に理解できないと、ただ暗記するだけの方法では身につかないことを痛感しました。
そのため、アルゴリズムの動きを図で可視化したり、簡単なプログラムを試してみるといった方法を試しました。実際に手を動かしてみることで、ようやく理解が深まりました。
科目B対策に躓いたときに参考になる教材
・アルゴリズム図鑑やアルゴリズムに関する解説動画を見ることで疑似言語がなにをしているのかがより鮮明にイメージできました。
・スマホやタブレットで試せる無料のプログラムアプリで、実践的な問題に取り組むことでプログラミング言語に慣れることができます。分からないことが多すぎるときはAIに解説や学習のポイントも聞いてみるのもあり!
緊張しがちな私でも「まずは科目Aだけでも大丈夫!」と軽い気持ちで受験。
【科目A】
・すぐにわかる問題を一通り解く、
・その他の問題を△(少し時間がかかる)、×(難しい)とメモ用紙で仕分け
・見直し➡△問題➡時間配分を見ながら ×問題➡制限時間直前に未回答の問題の確認と見直し
【科目B】
前半のアルゴリズム問題の難易度をメモに仕分け
➡後半にある情報セキュリティ問題
➡解きやすいアルゴリズムの問題
➡難問
✦空欄はNG!わからなくても必ずマーク✦
科目Bの終了後、すぐに点数が表示され、両科目とも合格点以上であることがわかり、試験終了一分もたたないうちに喜びとともに一気に力が抜けました。
後でCBT試験のマイページで確認すると数時間後には試験の点数の反映されます。ただ正式に合格という判定をもらうには1か月前後。さらに正式な合格証書がとどくまで半月程度かかりました。
基本情報技術者試験に合格できたことはとても嬉しいです!
でも、それ以上に得られたのは、「勉強方法を確立できたこと」が一番の収穫でした!!
モチベーションの保ち方、効率的な勉強法、教材選びの工夫、今後の学習に活きてきます。
次は、応用情報技術者試験やAWS資格への挑戦を目指す予定です
どちらも人気なので、実際に書店で中身を見て自分が読みやすい書籍を選ぶのがお勧め!
イラストを使って優しい口調で丁寧解説。
カラフルで動きがわかりやすい
hirano
栃木県でリモートワーク中の2児のママです。
地元企業でエンジニアとしてのキャリアをスタートし、その後ご縁がありノンズ株式会社に入社しました。
日々成長を目指して、仕事と子育てを両立しながら奮闘中です!
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